Chapter 30
科目A-1|ネットワークの用語を順に解説します。
LANとはLAN(Local Area Network:ローカルエリアネットワーク)とは、学校やオフィス、家庭など、比較的狭い限定されたエリアの中で構築されるコンピュータネットワークのことです。LANを利用することで、同じ建物内にあるパソコンやスマートフォン、プリンターなどの機器同士を接続し、お互いにデータをやり取りしたり、1つのインターネット回線を共有したりすることができます。LANを構成するための接続方法には、有線LANケーブルを使って物理的につなぐ「有線LAN」と、電波を使ってワイヤレスでつなぐ「無線LAN」
WANとはWAN(Wide Area Network:ワイドエリアネットワーク)とは、地理的に離れた場所にあるネットワーク(LAN)同士を結ぶ、広域的なコンピュータネットワークのことです。例えば、東京本社と大阪支店、あるいは世界各地にある拠点のネットワークを互いに接続するために使用されます。LANが特定の建物内など狭い範囲をカバーするのに対し、WANは国や地域、世界規模といった非常に広い範囲をカバーします。通常,WANは電気通信事業者(プロバイダや通信会社)が敷設・管理している回線網を借りる形で利用します。そのため
無線LANとは無線LANとは、電波や赤外線などのワイヤレス通信技術を利用して、パソコンやスマートフォンなどの機器をケーブルなしでネットワークに接続する仕組みのことです。ケーブルの配線が不要なため、部屋の中を自由に移動しながらインターネットを利用できるのが大きなメリットです。無線LANの国際的な標準規格は「IEEE 802.11」シリーズとして定められています。この規格に基づいて作られた機器同士が正しく接続できることを保証するブランド名(商標)が「Wi-Fi(ワイファイ)」です。今日では、ほぼすべての無線LAN機器が
SSIDとはSSID(Service Set Identifier)とは、無線LAN(Wi-Fi)における個々のアクセスポイント(電波の親機)を識別するための「ネットワークの名前」のことです。最大32文字の半角英数字などで構成され、近くに複数のWi-Fi電波が飛び交っている環境において、自分が接続したい正しい電波を見分けるために使われます。もしSSIDが設定されていないと、どの親機から出ている電波なのか判別できず、他人の家のWi-Fiに誤って接続しようとしてしまったり、通信が混ざってしまったりします。そのため、安全
回線速度とは回線速度とは、インターネットなどの通信回線において、1秒間にどれだけの量のデータを送受信できるかを表す速さのことです。回線速度の基本単位には「bps(bits per second:ビット毎秒)」が使われます。1bpsは1秒間に1ビットのデータを送れることを意味し、数値が大きいほど「通信が速い(一度に多くのデータを送れる)」ことになります。現在の一般的な光回線やスマホの5G通信などでは、より大きな単位である「Mbps(メガ・ビーピーエス)」や「Gbps(ギガ・ビーピーエス)」が使われます。データを送る時
OSI基本参照モデルとはOSI基本参照モデルとは、コンピュータネットワークを介して異なるメーカーの機器同士が円滑に通信できるように、通信に必要な機能を7つの階層(レイヤー)に整理した国際的な標準モデルのことです。国際標準化機構(ISO)によって策定されました。ネットワーク通信には、ケーブルの電気信号の扱いから、宛先への配送、Webブラウザなどのアプリケーションがデータを処理する仕組みまで、非常に多くのステップがあります。これらを役割ごとに7つのグループ(第1層:物理層から、第7層:アプリケーション層まで)に分けるこ
TCP/IPとはTCP/IP(ティーシーピー・アイピー)とは、現在のインターネットや家庭内ネットワークにおいて、コンピュータ同士がデータをやり取りするために標準的に使われている通信プロトコル(ルール)の集まりのことです。中心となる重要なプロトコルである「TCP(Transmission Control Protocol)」と「IP(Internet Protocol)」の名前を組み合わせて呼ばれています。TCP/IPは、ネットワークの通信機能を4つの階層に分けて定義しています。下から「ネットワークインターフェース層
TCPとはTCP(Transmission Control Protocol)とは、インターネット通信において、データを「確実かつ正確に」相手に届けるための通信プロトコル(ルール)です。ネットワーク上では、データが途中で消えてしまったり、届く順番がバラバラになったりするトラブルが起こり得ます。TCPは、こうした問題をチェックし、自動でデータを正しく整える役割を担っています。TCPの特徴は、通信を始める前に、送信元と受信元の間で「これからデータを送ります」「準備はできています」といった確認を交わすことです。この確認作
UDPとはUDP(User Datagram Protocol)とは、インターネット通信において、データの正確さよりも「速さとリアルタイム性」を最優先してデータを届けるための通信プロトコル(ルール)です。TCPのように事前の接続確認(3ウェイハンドシェイク)やデータの到着確認、再送処理などを行わず、データを一方的に送り続けるシンプルな仕組みになっています。そのため、通信の信頼性は低い(データが途中で消えても気づかない)ですが、その代わりに無駄なやり取りがなく、非常に高速にデータを送信できます。データの一部が抜けても
IPアドレスとはIPアドレス(Internet Protocol Address)とは、ネットワークに接続されているパソコンやスマートフォン、サーバーなどの機器を識別するために割り当てられる「ネットワーク上の住所」のことです。インターネット上でデータを宛先へ間違いなく届けるために必要不可欠な情報です。現在主流の「IPv4」は、「192.168.1.1」のように32ビット(4つの数字の組み合わせ)で表されますが、インターネットの急速な普及によりアドレスが足りなくなる「アドレス枯渇問題」が発生しました。そこで、ほぼ無限
サブネットマスクとはサブネットマスクとは、IPアドレスを「ネットワークを表す部分(ネットワーク部)」と「個々のコンピュータを表す部分(ホスト部)」のどこで区切るかを示すための数値のことです。IPアドレス(住所)における「都道府県や市町村」と「番地や部屋番号」の境界線を決める役割を持っています。IPアドレスは32ビットの数値ですが、単体ではどこまでが同じグループ(ネットワーク)で、どこからが個人の識別番号なのか判断できません。そこで、サブネットマスクを使って境界を明示します。これにより、同じ部屋にいる機器同士の通信な
MACアドレスとはMACアドレス(Media Access Control Address)とは、パソコンやスマートフォン、ルータなどのネットワーク機器に、製造段階で物理的に割り当てられる「機器固有の識別番号」のことです。原則として、世界中に存在するすべての通信機器において、同じMACアドレスを持つものは他に存在しない「世界で唯一無二の番号」となっています。IPアドレスが「インターネット上の住所」であり、ネットワークの場所の移動に伴って変化するのに対し、MACアドレスは機器そのものに刻まれた「マイナンバー」や「製造
ルータとはルータ(Router)とは、異なるネットワーク同士を接続し、データが目的地まで届くように最適な経路(ルート)を選択して転送するネットワーク機器のことです。データが通る道を案内することから、この経路選択の動作を「ルーティング」と呼びます。例えば、あなたの家にあるネットワーク(家庭内LAN)と、外にある世界中のインターネット(WAN)をつないでいるのがルータです。ネットワークを行き交うデータには、宛先の「IPアドレス」が記載されています。ルータはこれを確認し、「このデータはどの道を通れば一番早く目的地に着くか
スイッチングハブとはスイッチングハブ(L2スイッチ)とは、LANの中で複数のパソコンやプリンターなどの機器をケーブルで接続し、データを中継するためのネットワーク接続用機器です。道路の交差点や、鉄道のポイント切り替え機のような役割を持っています。昔のハブ(リピータハブ)は、届いたデータを接続されているすべての機器に無差別に送信していたため、ネットワークが混雑しやすいという弱点がありました。これに対しスイッチングハブは、接続された各機器の「MACアドレス」を学習し、宛先の機器だけにピンポイントでデータを転送します。これ
デフォルトゲートウェイとはデフォルトゲートウェイとは、自分が所属しているネットワーク(LAN)の外にある、別のネットワークへアクセスする際の「玄関口」となる機器(通常はルータ)のことです。パソコンやスマホなどの通信機器にとって、「宛先がどこにあるか分からないデータは、とりあえずここに送れば外の世界へ届けてくれる」というお約束の転送先です。同じ部屋(同じLAN)の中にいる機器同士であれば、直接データをやり取りできます。しかし、インターネット上のホームページなど、外の世界にあるサーバーと通信する場合は、まずこの「玄関口
NATとはNAT(Network Address Translation:ネットワークアドレス変換)とは、社内や家庭内のネットワークで使われる「プライベートIPアドレス」と、インターネット上で通信するために必要な「グローバルIPアドレス」を、相互に変換する技術のことです。また、1つのグローバルIPアドレスを、ポート番号を利用して複数の機器で同時に共有して使えるようにする技術を「NAPT(ナプト)」または「IPマスカレード」と呼びます。世界中で使えるグローバルIPアドレスは数に限りがあります。そこで、家庭内では自由に
DHCPとはDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)とは、ネットワークに接続してきたパソコンやスマートフォンなどの機器に対して、IPアドレスなどの必要なネットワーク設定情報を「自動的に割り当てる」ためのプロトコル(仕組み)のことです。コンピュータがネットワークで通信するためには、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどの複雑な数値を正しく設定しなければなりません。これらを人間が手動で1台ずつ設定していると、入力ミスが起きたり、他の機器と番号が重複して通信で
DNSとはDNS(Domain Name System:ドメインネームシステム)とは、インターネット上で私たちが目にする「google.com」や「yahoo.co.jp」といった文字の住所(ドメイン名)と、コンピュータが理解できる「142.250.196.110」といった数字の住所(IPアドレス)を、互いに変換する仕組みのことです。この変換作業を「名前解決(なまえかいけつ)」と呼びます。インターネットの通信自体はIPアドレスを使って行われますが、人間にとって数字の羅列を覚えるのは非常に困難です。そこで、分かりやす
HTTPとはHTTP(Hypertext Transfer Protocol)とは、WebブラウザとWebサーバーの間で、ホームページのデータ(HTMLや画像など)をやり取りするために使われる通信プロトコル(約束事)のことです。現在、私たちがWebサイトを閲覧する際の最も基本的なルールとなっています。HTTPによる通信は、ブラウザがサーバーに対して「このページを読みたいです」と要求する「リクエスト」と、サーバーがそれに対して「はい、これがデータです」と返答する「レスポンス」の一往復で成り立っています。しかし、HTT
電子メールとは電子メール(E-mail)とは、インターネットなどのネットワークを通じて、文字やファイルを送受信する仕組みのことです。この仕組みを支えるために、用途に合わせた複数のプロトコル(通信ルール)が役割分担をしています。SMTP(Simple Mail Transfer Protocol):あなたのパソコンからメールを送信したり、途中のメールサーバー間でメールをバケツリレーのように転送したりするためのルールです。POP3(Post Office Protocol version 3):サーバーに届いたメールを
FTPとはFTP(File Transfer Protocol)とは、インターネットなどのネットワークを介して、コンピュータ間で「ファイルを転送する(送受信する)」ための通信プロトコル(ルール)のことです。Webサイトのデータをサーバーへアップロードしたり、大容量のデータをダウンロードしたりする際によく使われます。FTPを使った通信では、ファイルを管理する「FTPサーバー」と、ファイルを操作する側の「FTPクライアント」というソフトを使用します。IDとパスワードで認証を行い、サーバー内のフォルダ階層を自分のパソコン
ポート番号とはポート番号とは、インターネット通信において、コンピュータの中で「どのアプリケーション(プログラム)が通信を待ち受けているか」を識別するための「部屋番号(窓口番号)」のことです。0から65535までの数値で表されます。IPアドレスが「建物全体の住所」であるのに対し、ポート番号はその建物の中にある「どの部屋(サービス)宛てなのか」を指定します。これにより、1台のコンピュータが同時にWebブラウザを開き、メールを受信し、動画を再生するといった複数の異なる通信を混乱することなく処理できます。中でも、Web通信
プロキシとはプロキシ(Proxy)とは、社内ネットワークとインターネットの間に位置し、クライアント(パソコンやスマホ)の代わりにインターネットへのアクセスを中継する「プロキシサーバー(代理サーバー)」のことです。「代理」という意味を持ちます。パソコンが直接Webサイトにアクセスするのではなく、プロキシサーバーを介すことで、以下のようなメリットが得られます。セキュリティの向上:社内のパソコンのIPアドレスを外にさらさず、不正なサイトへのアクセスをブロックできます。高速化(キャッシュ機能):一度誰かがアクセスしたWeb
VPNとは VPN(Virtual Private Network、仮想専用回線)は、インターネットなどの公衆回線を利用する際に、送信するデータを暗号化し、あたかも自分専用のプライベートな回線(専用線)を通しているかのように安全な接続を確立する技術です。インターネットは世界中の人が利用する公共の道路のようなもので、そのままでは通信データを他人に盗み見られたり、改ざんされたりする危険性があります。そこでVPNは、送信元と受信元の間に仮想的な「暗号化されたトンネル」を作ることで、外部からの不正アクセスやデータの盗聴を防
5Gとは 5G(第5世代移動通信システム)は、スマートフォンなどの携帯電話で使われる次世代 of 通信規格です。従来の4Gと比べて、「超高速・大容量」「超低遅延」「多数同時接続」という3つの大きな特徴を持っています。具体的には、2時間の高画質映画を数秒でダウンロードできるほどのスピード(超高速)があり、通信のタイムラグがほとんど発生しないため、リアルタイムでの高度な遠隔操作(超低遅延)が可能になります。さらに、1平方キロメートルあたり100万台もの機器を同時にネットワークに繋ぐことができるため、身の回りのあらゆる家
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