15. 科目A-1|データベース

Chapter 29

科目A-1|データベースの用語を順に解説します。

関係データベース | 情報処理安全確保支援士試験

関係データベース(RDB)とは関係データベース(RDB:Relational Database)とは、データを複数の「表(テーブル)」の形式で管理し、その表同士を関連付ける(リレーション)ことで複雑なデータを表現する仕組みです。表は行(レコード)と列(フィールド)で構成されており、直感的に理解しやすいのが特徴です。現在、世の中のほとんどの業務システムやWebサービスで最も広く利用されているデータベースの形態であり、データの整合性(矛盾がないこと)を非常に厳しく保つことができます。具体例例えば、ネットショップのデータ

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DBMS | 情報処理安全確保支援士試験

DBMS(データベース管理システム)とはDBMSとは「Database Management System」の略で、日本語では「データベース管理システム」と呼びます。大量のデータをコンピュータ上で安全、かつ効率的に共有・管理するための専用ソフトウェアです。ユーザーやアプリケーションからの要求に応じて、データの登録、更新、検索、削除などを行うとともに、複数の人が同時に同じデータを書き換えて壊してしまわないように交通整理をしたり、障害時にデータを復旧したり、不正アクセスからデータを守ったりする重要な役割を持っています。

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NoSQL | 情報処理安全確保支援士試験

NoSQLとはNoSQL(Not Only SQL)とは、従来から主流だった関係データベース(RDB)以外のデータベース管理システムの総称です。RDBのような厳密な表形式(テーブル)やSQLという言語に縛られず、より柔軟な構造でデータを保存します。代表的な種類には、キーと値のペアで保存する「キーバリューストア」や、JSON形式の文書をそのまま保存する「ドキュメント指向」などがあります。RDBに比べてデータの整合性のルールは緩いですが、大量のデータを非常に高速に書き込み・読み込みできるため、ビッグデータの処理に適して

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E-R図 | 情報処理安全確保支援士試験

E-R図とはE-R図(Entity-Relationship Diagram)とは、データベースの設計において、扱うデータ全体の構造や関係性を視覚的に表現するための図です。データの実体である「エンティティ(Entity)」と、それらの間にある「リレーションシップ(Relationship:関連)」という2つの要素を箱と線で表します。システム開発の初期段階で、顧客やエンジニアが『どんなデータを保存する必要があり、それらがどう繋がっているか』を共通認識として整理するために非常に重要な図です。具体例学校の図書管理システム

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正規化 | 情報処理安全確保支援士試験

正規化とは正規化とは、関係データベース(RDB)を設計する際に、データの重複(むだ)を排除し、データの追加・更新・削除を行うときに不整合(矛盾)が発生しないようにテーブルを整理・分割する作業のことです。正規化には段階があり、テーブル内の1つのマス目に1つの値だけが入るようにする「第1正規形」、主キーの一部に従属するデータを別テーブルに分ける「第2正規形」、主キー以外の項目に従属するデータをさらに分ける「第3正規形」と進めることで、綺麗でエラーの起きにくいデータベース構造になります。具体例1つの「売上伝票テーブル」の

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主キー | 情報処理安全確保支援士試験

主キー(プライマリキー)とは主キー(プライマリキー)とは、関係データベース(RDB)のテーブルにおいて、登録されているたくさんの行(レコード)の中から、特定の「1行を絶対に特定(識別)できる」ための特別な列(項目)のことです。主キーには重要なルールがあり、『同じテーブル内に同じ値が重複して存在してはならない(一意性)』『データが空(NULL)であってはならない』という特徴を持ちます。主キーを決めることで、データが混ざり合うのを防ぎます。具体例学校の「学生テーブル」を考えてみましょう。生徒の『名前』は同姓同名がいるか

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外部キー | 情報処理安全確保支援士試験

外部キーとは外部キーとは、関係データベース(RDB)において、あるテーブルの項目(列)が、別の関連するテーブルの「主キー」を参照している場合の項目のことです。これにより、テーブルとテーブルの間に正しい親子関係や繋がりを作ることができます。外部キーには「参照制約」というルールが適用され、親側のテーブルに存在しない値は、子側のテーブルの外部キー列に登録できないようにシステムで厳しく制限され、データの品質を維持します。具体例注文を管理する「注文テーブル」と、顧客の情報を管理する「顧客テーブル」があります。注文テーブルの中

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インデックス | 情報処理安全確保支援士試験

インデックス(索引)とはインデックスとは、データベース内の特定のデータを高速に検索できるようにするための仕組みで、日本語では「索引」とも呼ばれます。データベースに登録されているデータが数十万件、数百万件と増えていくと、端から順番に探す(フルスキャン)のでは膨大な時間がかかります。インデックスを設定すると、データベース内に『どのデータがどこにあるか』を記録した「住所録」や「目次」のような索引データが別途作成され、これを活用して一瞬で対象にアクセスできるようになります。具体例分厚い辞書から『コンピュータ』という言葉を探

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SQL | 情報処理安全確保支援士試験

SQLとはSQL(Structured Query Language)とは、関係データベース(RDB)にデータの検索や追加、更新、削除などを指示するために広く使われている標準的なデータベース操作用のプログラミング言語です。一般的なプログラム言語とは異なり、『データをどのように処理するか』ではなく、『どのようなデータが欲しいか』という条件(問い合わせ)を指示する特徴を持っています。ほとんどのWeb開発やデータ分析の現場で不可欠な技術となっています。具体例例えば、会員データベースから20歳以上のメンバーの名前を検索した

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SELECT文 | 情報処理安全確保支援士試験

SELECT文とはSELECT文とは、SQLの中でデータベースからデータを取得(検索・抽出)するために使われる最も基本的かつ重要な命令文です。テーブルから必要な列を選択する『SELECT』、対象のテーブルを指定する『FROM』を基本とし、条件を指定する『WHERE』、データをグループ化する『GROUP BY』、グループ化した後の絞り込みを行う『HAVING』、結果を並び替える『ORDER BY』などの機能(句)を組み合わせることで、欲しいデータを自在に取り出すことができます。具体例商品テーブルからカテゴリが「文房具

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結合 | 情報処理安全確保支援士試験

結合(JOIN)とは結合とは、関係データベースにおいて、2つ以上の異なるテーブルを共通の列(キー)をキーにして繋ぎ合わせ、1つの大きな表としてデータを取り出すSQLの操作です。結合には、双方のテーブルに共通して存在するデータのみを結びつける「内部結合(INNER JOIN)」と、片方のテーブルのデータをすべて残しながらもう一方のテーブルのデータを繋ぎ(存在しない部分は空欄になる)「外部結合(LEFT/RIGHT OUTER JOIN)」などがあります。テーブルを適切に分割(正規化)して保存されたデータを、人間が見や

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副問合せ | 情報処理安全確保支援士試験

副問合せ(サブクエリ)とは副問合せ(サブクエリ)とは、あるSQL文(メインの問い合わせ)の中に埋め込まれた、別のSELECT文(サブの問い合わせ)のことです。内側の副問合せが実行された結果が、外側のメインSQL文の検索条件などに渡されます。これにより、データがあらかじめ決まっていない場合や、動的に変化する数値を基準にして検索を行いたい場合に、1回の手続きで複雑な条件の検索を実現できるようになります。具体例「全商品の平均価格よりも高い商品」の一覧を取得したい場合、平均価格はその時々で変動します。そこで以下のように、カ

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ビュー | 情報処理安全確保支援士試験

ビューとはビューとは、データベース上に作成された「仮想的なテーブル」です。ビュー自体には実際のデータは保存されておらず、元となるテーブルから特定のデータを取得するSQLのSELECT文がビューの定義として保存されています。ユーザーから見ると通常のテーブルと全く同じように扱えます。複雑で長い結合処理などのSQL文を何度も書く手間を省くことができ、また不要な列(例えば個人情報など)を隠して一部のデータだけを見せることで、システムのセキュリティや利便性を向上させる目的で使用されます。具体例毎日何ページもある「売上テーブル

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トランザクション | 情報処理安全確保支援士試験

トランザクションとはトランザクションとは、データベースにおいて、関連し合う複数の処理(追加、更新、削除など)を1つのまとまった『不可分の処理単位』として扱う仕組みです。「すべてが完全に成功する(コミット)」か、「途中で1つでも失敗したらすべてを実行前の状態に戻す(ロールバック)」という「All or Nothing(全か無か)」の考え方に基づいています。これにより、システムの処理中にエラーが発生しても、データベース内に矛盾した不完全なデータが残るのを防ぎ、安全性を保ちます。具体例銀行振込を考えてみましょう。振込処理

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ACID特性 | 情報処理安全確保支援士試験

ACID特性とはACID特性とは、データベースにおけるトランザクション処理が満たすべき、システムの信頼性を保証する4つの重要な性質の頭文字をとったものです。それぞれの意味は、処理が全か無かの「原子性(Atomicity)」、ルール通りのデータ状態を保つ「一貫性(Consistency)」、他の処理と混ざって邪魔し合わない「独立性(Isolation)」、完了した処理が障害でも消えない「耐久性(Durability)」です。これらが保たれることで安全にデータベースが運用されます。具体例オンラインコンサートのチケット販

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コミット | 情報処理安全確保支援士試験

コミットとはコミットとは、データベースのトランザクション処理において、行ってきた一連のデータ操作(追加や更新など)がすべて正常に完了したため、その変更をデータベースに「最終確定」させ、永続的に保存する命令です。コミットが実行されると、他のユーザーからもその変更内容が見えるようになります。反対に、処理中にエラーが発生して実行前の状態に戻す操作は「ロールバック」と呼ばれ、コミットとペアでデータの正確性を支えています。具体例ショッピングサイトで商品を購入する流れを例にします。買い物カートから「購入確定ボタン」を押すと、ク

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排他制御(DB) | 情報処理安全確保支援士試験

排他制御(DB)とは排他制御とは、データベースにおいて複数のユーザーが同時に同じデータを書き換えようとしたときに、データの矛盾や破壊を防ぐための仕組みです。もし同時に複数の書き込みが行われると、後から書き込まれたデータで上書きされ、先に書き込んだ内容が消えてしまう「更新消失」などの問題が発生します。これを防ぎ、データの整合性を担保するために、ある処理がデータを編集している間は、他の処理がそのデータを変更できないように「ロック(鍵)」をかけます。ロックには、データを読み込むことはできるが変更はさせない「共有ロック」と

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障害回復 | 情報処理安全確保支援士試験

障害回復とは障害回復とは、データベース管理システム(DBMS)において、システム障害や停電などによってデータが破損したり、処理が途中で中断したりした際に、データを障害直前の正しい状態に戻す仕組みのことです。データベースは常に多くのデータを更新しているため、突然のトラブルによってデータに矛盾が生じることがあります。これを防ぐために、あらかじめ「ログ(履歴)」を記録しておき、それを使ってデータを復旧します。障害回復の主な手法には「ロールバック」と「ロールフォワード」があります。ロールバックは、途中で失敗した処理をすべて

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データウェアハウス | 情報処理安全確保支援士試験

データウェアハウスとはデータウェアハウス(DWH)とは、企業内のさまざまなシステムから集められた大量のデータを、整理・統合して長期間蓄積しておくための専用のデータベースのことです。「データの倉庫(Warehouse)」という意味を持ち、意思決定やビジネスの分析を行うために使われます。一般的な業務システム(例えば、レジの会計システムなど)は、日々の取引を素早く処理することに特化していますが、過去数年分のデータをまとめて分析することには向いていません。そこで、分析に必要なデータをさまざまな場所から集め、時系列に整理して

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データマイニング | 情報処理安全確保支援士試験

データマイニングとはデータマイニングとは、大量のデータの中から、統計学や人工知能(AI)などの技術を使って、人間が気づかなかった有用なパターンや相関関係、規則性を「発掘(Mining)」する手法のことです。単にデータを集計するだけでなく、高度なアルゴリズムを用いてデータの奥深くに隠された価値ある情報を探し出します。データマイニングを行うことで、「Aという商品を買う人は、高い確率でBという商品も買う」といった購入行動のルールや、「このような特徴を持つ機械は、近いうちに故障する可能性が高い」といった未来の予測が可能にな

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ビッグデータ | 情報処理安全確保支援士試験

ビッグデータとはビッグデータとは、従来の一般的なデータベース管理システムでは記録や保管、分析が困難なほど、巨大で多様かつ更新頻度が高いデータ群のことです。単に「データ量が多い」ということだけでなく、3つの「V」という特徴を持っています。Volume(量):テラバイトやペタバイトといった膨大なデータ量。Variety(多様性):文章、画像、動画、GPSの位置情報、SNSの投稿など、様々な形式のデータ。Velocity(速度・頻度):毎秒のようにリアルタイムで生成・更新されるデータ。これらのビッグデータを高度な技術で分

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試験でのポイント

公式資料へのリンクと確認日を各記事に掲載しています。