Chapter 33
科目A-1|プロジェクトマネジメントの用語を順に解説します。
PMBOKとは PMBOK(ピンボック:Project Management Body of Knowledge)とは、プロジェクトマネジメント(プロジェクトを計画通りに成功へ導くための管理手法)の知識や手法を体系的にまとめた世界的な標準ガイドです。米国のプロジェクトマネジメント協会(PMI)によって策定されています。 プロジェクトを成功させるために必要な管理項目を、「スコープ(範囲)」「スケジュール」「コスト」「品質」「リスク」「ステークホルダー(利害関係者)」など、複数の領域に分割して整理しています。これらは業
WBSとは WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)とは、プロジェクト管理において、プロジェクト全体で必要なすべての作業(タスク)を細かく分解し、階層構造で整理した図や表のことです。 プロジェクトという大きな目標のままでは、具体的に何から始めればよいか、どれくらいの時間や費用がかかるのかを正確に見積もることが困難です。そこでWBSを使い、プロジェクトの成果物を起点として、それを実現するための作業を細かく分解していきます。タスクを最小単位(ワークパッケージ)まで細分化することで、各作
ガントチャートとは ガントチャートとは、プロジェクトのスケジュール管理や各作業の進捗状況を視覚的に分かりやすく表現するために広く用いられる棒グラフ状の予定表のことです。縦軸に「作業(タスク)名」や「担当者」を並べ、横軸に「時間(日付や週、月)」を取って、各タスクの開始予定日から終了予定日までの期間を横棒(バー)で表現します。 ガントチャートを見ることで、どのタスクがいつ始まっていつ終わるのか、どの作業が同時に進行しているのか、全体のスケジュールに対して現在の進捗が遅れているのか進んでいるのかを、一目で直感的に把握で
アローダイアグラムとは アローダイアグラム(別名:PERT図)とは、プロジェクトにおける各作業(タスク)の前後関係や実行順序、それぞれの作業に必要な日数を「矢印(アロー)」と「丸印の結合点(ノード)」を結んでネットワーク状に表現した図のことです。 複数の作業が並行して進む複雑なプロジェクトにおいて、どの作業が終わらないと次の作業に進めないのかという関係性を視覚的に整理するために使用されます。この図を作成して計算を行うことで、プロジェクト全体の開始から終了までに最も時間がかかる経路である「クリティカルパス」を見つけ出
クリティカルパスとは クリティカルパスとは、プロジェクト管理において、全体の作業工程の中で「最も時間がかかる、かつ遅れることができない一連の作業経路」のことです。プロジェクトの開始から終了までの依存関係をたどった中で、最長の所要時間を持つ経路を指します。 この経路上の作業が1日でも遅れると、プロジェクト全体の完了日も連動して1日遅れてしまいます。そのため、プロジェクトマネージャーはクリティカルパス上の作業を最優先で監視・管理し、人員の追加や調整を行って遅延を防ぐ必要があります。逆に、クリティカルパス上にない作業には
EVMとは EVM(Earned Value Management:アーンドバリューマネジメント)とは、プロジェクトの進捗状況を「出来高(価値)」という金額の単位に換算して評価するプロジェクト管理手法です。 従来の管理方法では、「全体の50%の時間が経過したから半分進んでいるはず」といった曖昧な判断になりがちでした。EVMでは、計画された予算(PV)、実際に完了した作業の予算上の価値(EV:アーンドバリュー)、実際に発生したコスト(AC)の3つの指標を金額で比較します。これにより、プロジェクトが予定より遅れているの
ファンクションポイント法とは ファンクションポイント法(FP法:Function Point)とは、ソフトウェアの開発規模や必要な工数(作業量)を見積もるための手法の一つです。プログラムの行数ではなく、システムが提供する「機能(ファンクション)」の数や複雑さに基づいて規模を計算します。 開発するシステムが外部とやり取りする入力画面の数、出力する帳票やレポートの数、内部で保持するデータのテーブル数などを洗い出し、それぞれの難易度に応じて点数(ファンクションポイント)を割り振って合計します。プログラムの書き方に左右され
工数見積りとは 工数見積りとは、システム開発などのプロジェクトにおいて、すべての作業を完了させるためにどれだけの「労働量(作業時間や必要な人数)」が必要であるかを事前に予測して計算する作業のことです。この見積もりは、プロジェクト全体のスケジュール策定や予算(費用)の計算、必要なスタッフの人員配置などを決定するための重要な判断基準になります。 工数を表す単位としては、1人のメンバーが1ヶ月間働いた時の作業量を表す「人月(にんげつ)」や、1人が1日働いた時の「人日(にんにち)」、1時間あたりの「人時(にんじ)」などが広
ステークホルダーとは ステークホルダーとは、プロジェクトや企業の活動において、直接的または間接的に影響を受けたり影響を与えたりするすべての「利害関係者」のことです。 システム開発プロジェクトにおけるステークホルダーには、お金を出す「顧客(スポンサー)」や「経営層」、システムを実際に操作する「エンドユーザー(利用者)」、開発を担当する「エンジニア」や「プロジェクトマネージャー」、さらには「外部の協力会社」や「取引先」などが含まれます。プロジェクトを成功させるには、これら多様な関係者の要望や意見を整理し、合意を形成しな
スコープとは スコープとは、プロジェクトマネジメントにおいて、プロジェクトの「実施範囲」や「作成する成果物の明確な定義」のことです。何をプロジェクトの作業対象とし、逆に何を対象外(スコープ外)とするかを明確に切り分ける非常に重要なプロセスを指します。 開発プロジェクトの途中で「あれも追加してほしい」「これもついでにやってほしい」と要望が際限なく膨らみ続けると、予算やスケジュールのオーバー(プロジェクトの失敗)を招きます。そのため、プロジェクトの開始前に、顧客と「今回の開発で作成する画面や機能はここまで」「過去データ
公式資料へのリンクと確認日を各記事に掲載しています。