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インシデント対応

DRにおける復旧・稼働体制の設計(バックアップサイトの運用)には、コストと復旧速度のトレードオフに基づいて大きく3つの方式があります。 1. 「ホットサイト(Hot Site)」: 稼働中(メイン)のシステムと全く同じ予備システムを遠隔地に常に稼働させておき、データをリアルタイムで同期する方式です。メインシステムがダウンした際、数秒から数分で自動的に処理を引き継げる(フェイルオーバー)ため、RTOやRPOをほぼゼロにできますが、維持コストは非常に高額になります。 2. 「ウォームサイト(Warm Site)」: 予備のハードウェアやネットワーク環境は確保してあるものの、通常時はシステムの一部のみを稼働させ、データの同期も定期的(日次など)に行う方式です。災害発生後に残りのデータ移行や設定を行うため、復旧には数時間から数日かかりますが、コストを抑えられます。 3. 「コールドサイト(Cold Site)」: 遠隔地に場所や電源などのインフラだけを確保しておき、災害が発生した後に予備の機器を搬入し、OSやアプリケーションのインストール、データのリストアを一から行う方式です。復旧には数日〜数週間を要しますが、平時の維持コストは最も安価です。 企業の予算や許容できる業務停止時間に応じて、これらの方式を組み合わせます。