GUIの解説(基本情報技術者シラバス用語)

目次

GUIとは

GUI(Graphical User Interface、グラフィカルユーザインタフェース)とは、コンピュータの操作画面において、情報がグラフィック(アイコンやウィンドウ、ボタンなど)で視覚的に表示され、マウスやタッチパネルを使って直感的に操作できるインターフェースのことです。これに対し、すべての命令をキーボードから文字(テキスト)で入力して操作するインターフェースを「CLI(Command Line Interface)」または「CUI」と呼びます。GUIのおかげで、専門的なコマンドを暗記していなくても、直感的にコンピュータを扱えるようになりました。

具体例

  • パソコンのファイル操作:不要なファイルを削除する際、コマンドを打ち込むのではなく、画面上の「ゴミ箱」の形をしたイラスト(アイコン)に向かって、マウスでファイルをドラッグ&ドロップして捨てる操作がGUIの典型例です。
  • 画面パーツの利用:Webサイトやアプリで選択肢を選ぶ際の「ラジオボタン」や「チェックボックス」、メニューを展開するための「プルダウンメニュー」なども、ユーザーが視覚的に選べるように設計されたGUIの重要な部品です。

もう少し詳しく

ヒューマンインタフェース(人間とコンピュータの間の接点)の歴史において、GUIの登場は革命的な出来事でした。1980年代以前のコンピュータは、黒い画面に白い文字だけが表示され、ユーザーはキーボードから「copy fileA fileB」といったテキストのコマンド(命令文)を正確に打ち込んで操作するCUI(キャラクターユーザインタフェース)が主流でした。これは専門知識を持ったエンジニアにしか扱えない代物でした。

しかし、GUIの普及により状況は一変しました。GUIの基本的な概念は「WIMP(ウィンプ)」と呼ばれ、Window(ウィンドウ:画面の分割表示)、Icon(アイコン:機能の絵文字化)、Menu(メニュー:操作一覧の表示)、Pointer(ポインタ:マウス等による指示)の4つの要素から成り立っています。この視覚的メタファー(比喩)を用いることで、「机の上にある書類(ファイルアイコン)をつまんで、別のフォルダ(引き出し)に入れる」といった、現実世界の直感的な動作を画面上で再現できるようになりました。

AppleのMacintoshやMicrosoftのWindowsがGUIを全面的に採用したことで、コンピュータは専門家だけのものではなく、一般の家庭やオフィスに一気に普及しました。現在では、スマートフォンのタッチスクリーン操作や、音声認識システム(VUI:Voice User Interface)、さらにはVR/ARにおける空間的な操作インターフェース(NUI:Natural User Interface)など、人間の直感にさらに寄り添った新しいインターフェースへと進化を続けています。しかし、システムの裏側での自動処理やサーバーの高度な管理においては、動作が軽く自動化しやすいCUIが現在でもエンジニアにとって不可欠なツールとして使われ続けています。

試験でのポイント

ITパスポート試験においてGUIは、ヒューマンインタフェース設計の基本として頻繁に出題されます。特に画面上に配置されるさまざまな「GUI部品(コントロール)」の名称と用途を正確に区別できるかが問われます。

試験でよく狙われるGUI部品の違いは以下の通りです。

  • ラジオボタン:複数の選択肢の中から「必ず1つだけ」を選ぶ形式です(例:性別や年代の選択)。丸いデザインが多く、1つ選ぶと他の選択が外れます。
  • チェックボックス:複数の選択肢の中から「複数選べる」、または「全く選ばない」こともできる形式です(例:興味のある分野をすべて選択)。四角いデザインが一般的です。
  • プルダウンメニュー(ドロップダウンリスト):通常は1行だけ表示されており、クリックすると下に選択肢が垂れ下がるように展開される形式です。画面のスペースを節約したい場合に使われます。
  • リストボックス:最初から複数の選択肢が四角い枠内にリスト状に表示されており、そこからスクロールして選ぶ形式です。

また、GUIと対比される概念として「CUI(またはCLI:コマンドラインインタフェース)」という用語もセットで覚えておきましょう。

関連する用語

関連する概念として、より優れた利用者体験を設計するUX(ユーザーエクスペリエンス)、誰にでも使いやすい設計を目指すユニバーサルデザイン、対義語であるCUI(コマンドラインインタフェース)などがあります。

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