テレワークセキュリティの解説(情報セキュリティマネジメントシラバス用語)

目次

テレワークセキュリティとは

テレワークセキュリティとは、自宅やカフェなどのオフィス以外の場所から、安全に業務を行うためのセキュリティ対策です。

社外からのアクセスは、公共の通信回線を通るため、データの盗聴や改ざんのリスクが高まります。これを防ぐために広く使われているのがVPN(Virtual Private Network、仮想専用回線)です。VPNを利用すると、インターネット上に暗号化された専用の「トンネル」のような通り道を作ることで、通信内容を他人に読み取られないように保護し、オフィスの社内ネットワークに安全に接続することができます。さらに、多要素認証(パスワードに加えてスマートフォン等での確認)を組み合わせることで、なりすましを防ぐ対策や、端末自体の紛失・盗難への対策も求められます。また、自宅のWi-Fiルーターのパスワードを初期設定のままにせず強固なものに変更することや、公共のフリーWi-Fiの利用を避けるといった、個人の通信環境に関するセキュリティ意識も非常に重要となります。

具体例

[自宅PC] ==(暗号化されたVPNトンネル)==> [社内ネットワーク]

もう少し詳しく

テレワークセキュリティは、従来のオフィス勤務とは異なる多様なリスク要因に対応する必要があります。自宅やサテライトオフィスからの通信経路、使用するPC端末、そして作業環境そのものの安全性という3つの側面から対策を講じる必要があります。通信経路の対策としては、インターネットを経由した暗号化通信を実現するVPNが一般的ですが、近年はVPN機器の脆弱性を狙った攻撃が増加しているため、VPNだけに頼らない対策が求められています。また、テレワークで使われるPCは社外に持ち出されるため、紛失や盗難による情報漏えいリスクが常に付きまといます。これに対処するため、PCのハードディスク全体を暗号化(BitLockerなど)することや、端末内にデータを保存させないシンクライアント端末の導入が効果的です。さらに、カフェなどの公共スペースで仕事をする際には、画面を背後から盗み見られるビジュアルハッキング(ショルダーハック)を防ぐための覗き見防止フィルターの装着や、安全性の低いフリーWi-Fiの利用禁止といった物理的・ルール的な運用も欠かせません。

試験でのポイント

試験対策としては、テレワークの導入に伴うセキュリティ上の課題と具体的な対策手法の組み合わせを理解することが求められます。例えば、「社外から社内ネットワークへの安全な接続方法として適切なものはどれか」という問いに対して、VPNの仕組みや多要素認証(MFA)の導入を正解とする問題が代表的です。また、リモート環境でのセキュリティポリシーの遵守状況を確認するための監査手法や、BYOD(私的デバイスの業務利用)の許可ルールに関する出題も増えています。VPN装置の脆弱性対策として適切な修正パッチの適用や、認証情報の管理徹底など、運用の実態に即した問われ方が多いのも特徴です。

関連する用語

関連用語としては、仮想的な暗号化通信路を構築する「VPN(Virtual Private Network)」や、端末にデータを残さずサーバー側で処理を行う「シンクライアント」、許可されていない個人所有の端末を業務利用する「BYOD」などがあります。これらを組み合わせてテレワーク環境の安全性を確保します。

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