クリアデスクとは
クリアデスクおよびクリアスクリーンとは、第三者に見られたり盗まれたりしてはいけない情報を机の上や画面上に放置しないという, 基本的な物理セキュリティ対策のルールです。
「クリアデスク」は、離席する際に机の上に書類やノートパソコン、USBメモリなどを残さず、鍵付きの引き出しに片付けることを指します。「クリアスクリーン」は、離席する際にパソコンの画面をロックしたり、スクリーンセーバーを起動させて画面上の情報が見えない状態にすることを指します。これにより、通りかかった無関係な人に機密情報や個人情報を盗み見られるショルダーハック(肩越し覗き見)などのリスクを防ぎます。このルールは、社員一人ひとりの意識改革が最も重要であり、社内での定期的な巡回チェックや、ルール違反者に対する指導などを行うことで、セキュリティ文化として定着させることが効果的です。
具体例
1. 机の上の書類をすべてキャビネットに収納して施錠する
2. パソコンのキーボードで「Windowsキー + L」を押し、画面を即座にロックするもう少し詳しく
クリアデスク・クリアスクリーンは、誰にでも今すぐ始められる極めて身近でありながら、防犯効果が非常に高い「組織的・物理的セキュリティ対策」です。オフィスの執務室は、関係者以外にも清掃業者や設備点検の作業員、来客など、様々な人が立ち入る可能性があります。もしデスクの上に重要顧客のリストや開発中の仕様書が放置されていれば、一瞬の隙にスマートフォンで撮影されたり持ち去られたりするリスクがあります。特に付箋(ポストイット)にパスワードを書いてパソコンのモニターに貼る行為は、典型的なセキュリティ侵害の例です。クリアスクリーンについても同様で、作業中の状態で離席してしまうと、その間に画面のデータを覗き見されたり、他人のアカウントを使って不正にメールを送信されたりする危険があります。これを防ぐために、離席時の画面ロック(ショートカットキーの活用)をルール化し、さらに無操作時間が一定(例えば5分)を超えた場合に自動でスクリーンセーバーを起動し、解除にはパスワード入力を求めるOS設定を一元管理することが推奨されます。
試験でのポイント
情報処理技術者試験では、クリアデスクおよびクリアスクリーンが「ショルダーハック(肩越し覗き見)」や「ソーシャルエンジニアリング(技術を使わずに情報を盗み出す手法)」の物理的な防衛策として位置づけられていることを理解しておきましょう。出題例としては、「離席時のセキュリティ対策として適切な記述はどれか」という形で、机の上の書類整理やPCのロック手順を答えさせる問題があります。また、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の国際規格であるISO/IEC 27001の管理策としても「クリアデスク・クリアスクリーン方針」として明記されているため、規格準拠の文脈で問われることも多い用語です。
関連する用語
関連する用語としては、物理的に情報を盗み見る「ショルダーハック」や、人間の心理的隙や物理的な隙を突いて情報を得る「ソーシャルエンジニアリング」、組織におけるセキュリティの基本ルールを定める「情報セキュリティポリシー」などがあります。