DDoS攻撃の解説(情報セキュリティマネジメントシラバス用語)

目次

DDoS攻撃とは

DDoS攻撃(Distributed Denial of Service:分散型サービス拒否攻撃)とは、多数のコンピュータから、特定のWebサイトやサーバーに対して一斉に大量のアクセスやデータを送りつけ、サービスを停止や過負荷状態に追い込む攻撃手法です。

攻撃者は、あらかじめウイルスなどを通じて乗っ取った世界中の数多くのパソコンやスマートデバイス(ボット)を踏み台にして、一斉に指示を送ることで攻撃を行います。これにより、攻撃元の特定や遮断が非常に困難になり、サーバーの処理能力を超えてWebサイトが一時的に閲覧できなくなったり、オンラインシステムが停止したりする被害が発生します。日常的にアクセス監視を行い、異常な大量通信を遮断する専用のフィルタリングサービスなどが対策として用いられます。

具体例

[乗っ取られた無数の機器] --(一斉に接続リクエスト)--> [Webサーバー] --> [サーバーがパンクして通常ユーザーがアクセス不能に]

もう少し詳しく

DDoS攻撃は、攻撃のターゲットとするレイヤーによっていくつかの種類に分かれます。代表的なものとして、通信回線の帯域幅を物理的な大量データ(UDPフラッドやICMPフラッドなど)で埋め尽くしてネットワーク自体を麻痺させる「インフラストラクチャレイヤーへの攻撃」があります。もう一つは、Webアプリケーションやデータベースサーバーの処理負荷を高める「アプリケーションレイヤーへの攻撃(HTTP Getフラッドなど)」です。後者は、比較的少ない通信量であっても、サーバーに重い処理(複雑な検索クエリなど)を強制実行させることで、サーバーのCPUやメモリを枯渇させます。さらに、近年ではスマート家電やWebカメラなどのセキュリティ対策が不十分なIoTデバイスが大量に乗っ取られ、巨大な「ボットネット」を構成してギガビット単位の超大規模なDDoS攻撃を仕掛ける「Mirai」などのマルウェアによる被害が深刻化しています。対策としては、攻撃通信をクラウド上で自動判別して破棄する専用のDDoS防御ツールや、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の活用が一般的です。

試験でのポイント

試験対策としては、単なるアクセス過多によるサービス妨害である「DoS攻撃」と、それを複数の端末から分散して行う「DDoS攻撃」の違いを正確に理解しておくことがスタートです。さらに、攻撃者が他人のWebカメラなどの脆弱なデバイスを遠隔操作して構成する「ボット(ボットネット)」の役割や、攻撃の命令を送る「C&Cサーバー(Command and Controlサーバー)」の関係性についてよく問われます。対策として「特定の国やIPアドレスからの大量アクセスを検知・遮断するポリシーの設定」や「CDNによるWebアクセスの分散とキャッシュ処理」が正解となるケースが多いため、それぞれの技術的背景を頭に入れておきましょう。

関連する用語

関連用語としては、ウイルスに感染して攻撃者の指示通りに動く端末「ボット(ゾンビPC)」、ボットに対して攻撃指令を出す「C&C(コマンド&コントロール)サーバー」、そしてWebアクセスの負荷を分散させてDDoSを低減する「CDN(Contents Delivery Network)」などがあります。

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