リージョンの解説(AWS認定クラウドプラクティショナーシラバス用語)

リージョンの解説(AWS認定クラウドプラクティショナーシラバス用語)
目次

リージョンとは

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リージョン(Region:AWSリージョン)とは、AWSがクラウドコンピューティングのリソースを提供するために世界各地に設けている、物理的に完全に独立した「地理的な領域」のことです。 例えば、「東京リージョン(ap-northeast-1)」や「北バージニアリージョン(us-east-1)」「ロンドンリージョン(eu-west-2)」など、世界中の主要な国や都市圏に多数配置されています。 各リージョンは互いに完全に分離・独立して設計されており、あるリージョンで大規模な自然災害やシステム障害が発生しても、他のリージョンには影響が及ばないようになっています。 AWSを利用する際、ユーザーは自分のデータやシステムを稼働させるリージョンを自ら選択します。

具体例

リージョンは、世界中に展開する「巨大な工場ブロック(工業団地)」のようなものです。

  • 地理的な配置:日本でビジネスをするなら日本の工場ブロック(東京リージョン)を、アメリカのお客様向けならアメリカの工場ブロック(北バージニアリージョン)を選んでシステムを構築します。これにより、お客様の近くでサービスを提供でき、応答速度(遅延)が速くなります。
  • 独立性:ヨーロッパの工場ブロックで大規模な停電や大地震が起きたとしても、日本の工場ブロックは全く別の電源・水源・スタッフで稼働しているため、何の影響も受けずに操業(サービス提供)を続けることができます。
このように、世界各地に用意された独立したインフラの拠点がリージョンです。

もう少し詳しく

AWSリージョンを選択する際には、主に以下の4つの選定基準(設計要件)を考慮する必要があります。
第一に「データの保護規制とコンプライアンス(法的な要件)」です。国や業界によっては、「顧客データを国外に持ち出してはならない」という法律(個人情報保護法やEUのGDPRなど)が存在します。この場合、その国のリージョン(例:日本なら東京・大阪)を選ぶ必要があります。
第二に「ユーザーとの距離とネットワーク遅延(レイテンシー)」です。データが物理的な距離を移動するには時間がかかります。日本のユーザーに対してアメリカのリージョンからデータ配信すると遅延が発生するため、最もユーザーに近いリージョンを選ぶのが原則です。
第三に「サービスと機能の可用性」です。AWSの最新サービスや機能は、最初に一部の主要リージョン(北バージニアなど)でリリースされ、他のリージョンには段階的に展開されます。利用したいサービスがそのリージョンで提供されているかを事前に確認する必要があります。
第四に「コスト」です。土地代、電気代、税金、人件費などの違いにより、AWSの利用料金はリージョンごとに若干異なります。一般的に北バージニアなどは安価ですが、東京リージョンは比較的高めです。これらのバランスを考慮して選択します。

試験でのポイント

CLF-C02試験において、リージョンは「地理的に分離された独立したエリア」として出題されます。 特に前述した「リージョン選択の4つの基準」(コンプライアンス、遅延、サービスの利用可能性、コスト)は非常によく狙われます。 例えば「アプリケーションの遅延を最小限に抑え、国のデータ保管ルールに準拠するために最も考慮すべきインフラの構成要素はどれか」という問いに対しては「リージョン」を選択します。 また、リージョン間のデータ通信はインターネットまたはAWSの専用バックボーン経由で行われ、データ転送コスト(課金)が発生する点も覚えておきましょう。 アベイラビリティーゾーン(AZ)との違い(リージョンはAZを内包する上位概念であること)を混同しないように整理してください。

関連する用語

リージョン内に複数配置される物理的なデータセンター群である「アベイラビリティーゾーン(AZ)」、コンテンツ配信を高速化する「エッジロケーション」、そしてリージョン選択の重要な基準である「コンプライアンス」などが関連用語です。

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