エッジロケーションの解説(AWS認定クラウドプラクティショナーシラバス用語)

エッジロケーションの解説(AWS認定クラウドプラクティショナーシラバス用語)
目次

エッジロケーションとは

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エッジロケーション(Edge Location)とは、AWSが世界中の主要な都市圏に数百箇所配置している、コンテンツの配信速度を向上させるための「キャッシュサーバー(中継基地)を設置した物理拠点」のことです。 AWSリージョン(データセンターが集中する巨大拠点)とは完全に独立しており、インターネットを利用する一般ユーザーにより近いネットワークの「端(エッジ)」に配置されています。 主に、CDNサービスである「Amazon CloudFront」や、DNSサービスである「Amazon Route 53」、ウェブアプリケーションの保護を行う「AWS WAF」などのグローバルサービスがこのエッジロケーションで動作しています。 リージョンにある大元のサーバーから世界中のユーザーへデータを直接届けるのではなく、エッジロケーションに一時コピー(キャッシュ)したデータを返すことで、遅延(レイテンシー)を極限まで低減させる役割を果たします。

具体例

エッジロケーションは、スーパーマーケットの「出張販売所」や街角の「自動販売機」に例えることができます。

  • 本社の工場(リージョン):東京(リージョン)に1つだけ巨大な工場(Webサーバー)があるとします。沖縄や北海道、さらにはアメリカに住む顧客(ユーザー)が商品(画像や動画などのデータ)を買おうとすると、遠くの工場まで行く必要があり、時間(遅延)がかかります。
  • 自動販売機(エッジロケーション):そこで、全国の主要な街角(世界中の都市)に自動販売機(エッジロケーション)を設置します。あらかじめ工場から売れ筋の商品を自販機に並べておく(キャッシュする)ことで、近所の顧客は一瞬で商品を手に入れることができます。
このように、ユーザーの物理的に最も近い場所でデータを素早く提供するための前哨基地がエッジロケーションです。

もう少し詳しく

エッジロケーションの主要な機能は、静的および動的コンテンツの「キャッシュ」です。 ユーザーがウェブサイトにアクセスすると、リクエストはネットワーク的に最も近いエッジロケーションに自動的にルーティングされます。 そのエッジロケーションに要求されたデータ(画像や動画、HTMLなど)が既に保存(キャッシュ)されていれば、大元のサーバー(オリジンサーバー)にアクセスすることなく、即座にデータをユーザーに返します。これを「キャッシュヒット」と呼びます。 データがない場合(キャッシュミス)は、エッジロケーションがオリジンサーバーにデータを取得しに行き、ユーザーに届けると同時に、次回以降のために自身にそのデータを保存します。

この仕組みにより、オリジンサーバー(EC2やS3など)のネットワーク帯域やCPU負荷が劇的に軽減されます。また、世界中からアクセスが集中した際にも、エッジロケーションがアクセスを分散して受け止めるため、システム全体のダウンを防ぐことができます。 さらに、エッジロケーションはセキュリティのフロントライン(防御壁)としても機能します。DDoS攻撃(大量のアクセスでシステムを麻痺させる攻撃)を仕掛けられた際、AWS Shieldがエッジロケーションの段階で攻撃トラフィックを検知・遮断し、リージョン内の本番サーバーまで攻撃を到達させません。 また、AWS WAFをエッジに配置することで、悪意のあるWebリクエストを水際でブロックできます。

試験でのポイント

CLF-C02試験において、エッジロケーションは「Amazon CloudFront」「Amazon Route 53」「低遅延(レイテンシーの削減)」と深く結びついて出題されます。 「グローバルなユーザーに対して、ウェブサイトのコンテンツを最も低い遅延で配信するために使用されるAWSのインフラ構成要素はどれか」という問いに対しては、「エッジロケーション(またはCloudFront)」が正解となります。 アベイラビリティーゾーン(AZ)やリージョンとの決定的な違いを理解しておくことが重要です。リージョンは仮想サーバーの実行やデータベースの保存を行う「巨大なメイン拠点」ですが、エッジロケーションは「コンテンツ配信やDNS解決のための比較的小さなキャッシュ拠点」です。 エッジロケーションでは、通常のEC2インスタンスなどを起動することはできない(※一部のLambda@Edge等を除く)点も区別してください。

関連する用語

エッジロケーションを利用してコンテンツを高速配信する「Amazon CloudFront」、ドメイン名をIPアドレスに解決する「Amazon Route 53」、DDoS保護を提供する「AWS Shield」、およびデータセンターの配置エリアである「リージョン」が重要な関連用語です。

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