外部設計の解説(ITパスポートシラバス用語)

目次

外部設計(External Design / 基本設計)とは

外部設計(基本設計)とは、要件定義で決まった「システムで実現したいこと」をベースに、システムの「使い手(ユーザー)から見える部分」を設計する工程です。システムの操作画面のデザイン(ボタンの配置や入力項目など)や、どのような帳票(レポート)を出力するか、他システムとどのようにデータをやり取りするかといった仕様を決定します。ユーザーが使いやすいかどうかを検証・合意するための重要なプロセスです。

具体例

スマートフォンの家計簿アプリを開発する際の外部設計の具体例です。

・画面設計:アプリを起動した時、画面中央に「今月の予算と残額」をグラフで表示し、画面の右下に「金額を入力する大きなボタン」を配置する。
・操作ルール:金額入力ボタンを押すとテンキー画面が開き、数字を入力して「保存」を押すと元の画面に戻る。
・出力仕様:月末に「食費」「光熱費」などのカテゴリごとの支出を円グラフにしたPDFファイルをダウンロードできる。

もう少し詳しく

外部設計は、しばしば「基本設計」とも呼ばれ、システム開発を家に例えるならば、「間取り図」や「外観のデザイン」を決める工程に相当します。要件定義で決まった「キッチンが必要(機能要件)」という約束に対して、外部設計では「キッチンはアイランド型にして、広さはこれくらい、収納扉は白にする」といった、具体的な形(インターフェース)に落とし込んでいきます。
この工程の最大の目的は、システムを利用するユーザー(発注者)に対して「完成予定のシステムは、こういう見た目で、こういう操作感になりますよ」というイメージを具体的に提示し、合意(レビュー)を得ることです。そのため、画面のレイアウト図(ワイヤーフレーム)や画面同士の移り変わり(画面遷移図)を作成し、ユーザーの視点で「使い勝手(ユーザビリティ)が良いか」「業務の流れに沿ってスムーズに操作できるか」を徹底的に確認します。もしボタンの位置が使いにくかったり、必要な入力項目が欠けていたりした場合、この外部設計の段階で修正しておかなければ、後続のプログラミング工程に入ってからでは修正に膨大な手間がかかってしまいます。ユーザーと開発者が直接コミュニケーションを取りながら進める最後の設計工程となります。

試験でのポイント

試験において外部設計(基本設計)に関する問題が出た際は、「ユーザー(利用者)の視点」というキーワードに注目してください。「ユーザーから見える画面や帳票のレイアウトを設計する」「ユーザーと開発者が共同で仕様の確認を行う」といった記述があれば外部設計を指しています。逆に、システムの内部構造やデータベースの設計といった「開発者(プログラマ)の視点」に関する記述があった場合は、次の工程である内部設計(詳細設計)となります。外部と内部の違いを「ユーザーに見えるか、見えないか」で区別することが正解への近道です。

関連する用語

外部設計は、システムに求める機能や性能を決定した要件定義の工程を受けて行われます。そして、外部設計で決定した画面や帳票の仕様を実現するために、プログラムの処理手順やデータの持ち方などをシステム内部の観点から詳細に決めていくのが内部設計(詳細設計)です。

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