電子メールとは

電子メール(Eメール)とは、インターネットなどのネットワークを利用して、パソコンやスマートフォン間で文字のメッセージや画像などのファイルを送受信するシステムです。現実世界の「郵便」と非常によく似た仕組みを持っています。手紙を送る際には「メールアドレス(住所)」を指定し、作成したメールは「送信サーバー(郵便ポストと郵便局)」を経由して、相手のドメインに対応した「受信サーバー(相手の家の郵便受け)」に届けられます。受信者は、自分の都合が良いタイミングでそのサーバーにアクセスし、メールを取り出して読みます。
具体例
例えば、「[email protected]」というメールアドレスを持つ太郎さんが、「[email protected]」宛てにレポートファイルを添付したメールを送信するとします。太郎さんが送信ボタンを押すと、メールは「SMTP」という送信ルールに従ってサーバー間をリレーされ、数秒から数十秒で花子さんのメールボックス(IMAPやPOP3サーバー)に届き、花子さんはいつでもそのレポートを読むことができます。
もう少し詳しく
電子メールの仕組みは、複数のプロトコル(通信規約)が組み合わさって動作しています。メールを送信・転送する際には「SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)」というプロトコルが使われます。一方、受信者がサーバーからメールを取り出す際には、主に「POP3(Post Office Protocol version 3)」または「IMAP(Internet Message Access Protocol)」のいずれかが使われます。POP3は、サーバーからメールを自分のパソコンやスマートフォンに丸ごとダウンロードして管理する方式で、端末のローカルに保存されるためオフラインでも読みやすいですが、複数の端末で同じメールを管理するのには向きません。これに対してIMAPは、メールをサーバー上に残したまま、ブラウザやアプリを介してサーバーに直接アクセスして閲覧する方式です。複数の端末(スマホとPCなど)で既読・未読状態やフォルダ分けが同期されるため、現代のモバイル環境ではIMAPが主流となっています。また、メールアドレスのドメイン名から送信先サーバーのIPアドレスを調べるために、DNSの「MXレコード」という設定が利用されています。
試験でのポイント
試験では、電子メールの送受信で使用されるプロトコルの組み合わせやそれぞれの特徴が頻出します。「送信=SMTP」、「受信=POP3 または IMAP」という基本の使い分けに加え、POP3とIMAPの特徴の違い(メールデータをローカルにダウンロードするか、サーバー上で管理するか)が特によく問われます。また、電子メールのセキュリティに関する技術も頻出で、送信元のドメイン情報をもとに偽装メールを検知する「SPF」や「DKIM」、「DMARC」といった送信ドメイン認証技術の仕組みや、メール本文や通信経路を暗号化する「S/MIME」や「SSL/TLS(STARTTLS)」といったキーワードも、それぞれの特徴とあわせて整理して覚えておく必要があります。
関連する用語
電子メールに関連する用語には、メール送信用のプロトコル「SMTP」、サーバー上でメールを管理する受信プロトコル「IMAP」、そしてメールのなりすましを防ぐ送信ドメイン認証技術「SPF」があります。これらのセキュリティプロトコルは現在のメール運用において非常に重視されています。