マルウェアとは

マルウェアとは、コンピュータやスマートフォン、サーバーなどの機器やネットワークに不具合を起こしたり、データを盗み出したり、不正な操作を行ったりすることを目的に作成された、悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称です。「悪意のある(Malicious)」と「ソフトウェア(Software)」を組み合わせた言葉です。一般的に「コンピュータウイルス」と呼ばれるものもマルウェアの一種ですが、それ以外にも単体で増殖する「ワーム」や、安全なソフトのふりをして侵入する「トロイの木馬」など、感染経路や動作によって様々な種類があります。
具体例
マルウェアの代表的な具体例として「ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)」があります。これに感染すると、パソコン内の写真や業務データが勝手に暗号化されて開けなくなり、画面に「元に戻してほしければ、3日以内にビットコインで10万円支払え」といった脅迫メッセージが表示される被害が発生します。
もう少し詳しく
マルウェアは、その侵入経路や動作メカニズムによっていくつかの主要なカテゴリーに分類されます。 - コンピュータウイルス:他の実行ファイルやプログラム(宿主)に寄生し、宿主が実行されたタイミングで自己増殖や悪意ある処理を行います。 - ワーム:寄生する宿主を必要とせず、単体で独立したプログラムとして動作します。ネットワークやUSBメモリなどを通じて自分自身をコピーし、他のコンピュータへ急速に自己拡散していくのが特徴です。 - トロイの木馬:有益なアプリケーションやファイル(画像、ゲームなど)のふりをしてユーザーを欺き、自らインストールさせることで実行されます。裏で不正アクセス用の「バックドア」を作成し、攻撃者に操作権限を渡す役割を担うことが多いです。 - スパイウェア:ユーザーに気づかないようにキーボード入力を記録(キーロガー)したり、ブラウザの閲覧履歴を収集して外部のサーバーに送信したりするソフトウェアです。 近年では、これらの機能が巧妙に複合されたマルウェアや、特定の組織を執拗に狙うAPT(持続的標的型脅威)攻撃の一部として使われるカスタムマルウェアが増加しています。
試験でのポイント
試験では、代表的なマルウェアの分類(ウイルス、ワーム、トロイの木馬、ランサムウェア、スパイウェア、ボットなど)とその動作特徴の違いを識別できるかどうかが頻出します。特に、単体で動作・複製する「ワーム」、無害なファイルを装って侵入する「トロイの木馬」、端末をロックして身代金を要求する「ランサムウェア」、感染した多数のPCを外部から遠隔操作してDDoS攻撃などの踏み台にする「ボット(ボットネット)」といったキーワードの定義を正確に覚えておく必要があります。また、マルウェア対策として、シグネチャ(パターンマッチング方式)による検出に加え、未知のマルウェアを検知するための「ビヘイビア(挙動)検知」や仮想環境で実行させる「サンドボックス」といったセキュリティ用語も出題されるため、併せて理解しておきましょう。
関連する用語
マルウェアに関連する用語には、特定のコンピュータを狙い撃ちする「標的型攻撃」、ファイルを暗号化して身代金を脅し取る「ランサムウェア」、そしてマルウェアの安全な動的分析環境である「サンドボックス」があります。これらを通じて現代の脅威と対策の技術を学習します。