PMBOKとは
PMBOK(ピンボック:Project Management Body of Knowledge)とは、プロジェクトマネジメント(プロジェクトを計画通りに成功へ導くための管理手法)の知識や手法を体系的にまとめた世界的な標準ガイドです。米国のプロジェクトマネジメント協会(PMI)によって策定されています。
プロジェクトを成功させるために必要な管理項目を、「スコープ(範囲)」「スケジュール」「コスト」「品質」「リスク」「ステークホルダー(利害関係者)」など、複数の領域に分割して整理しています。これらは業界や職種を問わず、様々なプロジェクトに適用できる共通のガイドラインとして、世界中で広く活用されています。
具体例
例えば、新しいオフィスのITインフラを構築するプロジェクトを開始する際、PMBOKのガイドラインに従って「プロジェクト憲章」と呼ばれる目的定義書を作成し、関係者の特定や予算の計算方法、スケジュール遅延時のリスク対応策を整理した「プロジェクト管理計画書」を作成してプロジェクトをスタートします。
もう少し詳しく
PMBOKは、プロジェクトマネジメントに関する知識を体系化したガイドブックで、業界や規模を問わずグローバルなデファクトスタンダードとして用いられています。当初はウォーターフォール型のような予測型のアプローチを主軸として開発され、プロジェクトを「立ち上げ」「計画」「実行」「監視・コントロール」「終結」の5つのプロセス群に整理し、さらに「スコープ」「スケジュール」「コスト」「品質」など10個の知識エリアに分割して管理する体系が取られていました。しかし、アジャイル開発のような柔軟な手法の台頭に伴い、最新のPMBOKガイド第7版では、これまでのプロセス重視から「12の原則」や「8つのパフォーマンス領域」といった、成果物だけでなく「ビジネス価値の提供」そのものを最大化する原則・価値重視の枠組みへと大きくシフトしています。
試験でのポイント
試験におけるPMBOKの出題ポイントは、プロジェクトマネジメントの基本的な用語や各プロセスのインプット・アウトプットに関する知識です。特に「プロジェクト憲章(プロジェクトを公式に立ち上げる承認文書)」の目的や、「プロジェクト管理計画書」の策定プロセス、さらに「スコープ記述書(プロジェクトの範囲を明確にした文書)」の役割などが問われます。また、リスクマネジメントにおいて、リスクを「回避」「転嫁(移転)」「軽減」「受容」の4つに分類して対策を立てるアプローチや、ステークホルダー管理の重要性なども問われやすい要素です。
関連する用語
プロジェクトの作業を階層的に分解するWBSや、スケジュールを視覚化するガントチャート、アローダイアグラム、さらに進捗の出来高を金額評価するEVMなどの具体的な管理技術の基礎となるフレームワークです。