アローダイアグラムとは
アローダイアグラム(別名:PERT図)とは、プロジェクトにおける各作業(タスク)の前後関係や実行順序、それぞれの作業に必要な日数を「矢印(アロー)」と「丸印の結合点(ノード)」を結んでネットワーク状に表現した図のことです。
複数の作業が並行して進む複雑なプロジェクトにおいて、どの作業が終わらないと次の作業に進めないのかという関係性を視覚的に整理するために使用されます。この図を作成して計算を行うことで、プロジェクト全体の開始から終了までに最も時間がかかる経路である「クリティカルパス」を見つけ出し、絶対に遅らせてはならない重要な作業を特定できます。
具体例
例えば、カレーを作る工程において、「お米を研いで炊く」という作業と「具材を切って炒めて煮込む」という作業は並行して行えますが、「カレーのルーを入れる」のは「具材が煮え終わった後」でなければできません。これらの作業の関係性を丸印と矢印で繋ぎ、全体の所要時間を計算する図がアローダイアグラムです。
もう少し詳しく
アローダイアグラム(PERT図)は、複数の作業が複雑に絡み合う大規模なプロジェクトで真価を発揮するスケジュール管理ツールです。図の要素として、作業の完了や開始といった節目を示す「結合点(ノード、丸印)」と、実際の作業を表す「矢印(アロー)」、そしてその作業にかかる所要日数を使用します。また、作業の順序関係のみを示し、時間や工数がゼロである「ダミー作業(点線の矢印)」を配置することもあります。スケジュール計算においては、すべての先行作業が完了しないと後続作業を始められないというルールに則り、プロジェクト開始時点から順方向に計算して各結合点に到達できる最も早い時刻「最早結合点時刻」を算出します。次に、プロジェクト完了目標日から逆方向に計算し、全体の完了日を遅らせないギリギリの時刻である「最遅結合点時刻」を計算します。これにより、スケジュールのゆとりを定量的に把握できます。
試験でのポイント
試験では、アローダイアグラムの図を見て「最早結合点時刻」や「最遅結合点時刻」を計算し、プロジェクト全体の「最短完了日数」を求める問題が計算問題の定番として出題されます。また、複数のパスが1つの結合点に合流する場合、最早結合点時刻は「最も値が大きくなる経路」を選択し、逆方向の計算で合流する場合は最遅結合点時刻は「最も値が小さくなる経路」を選択するというルールは非常に重要です。ダミー作業(点線の矢印)がある場合の依存関係の読み取りや、部分的な遅延が発生したときの全体への影響度を計算する問題も頻出です。
関連する用語
プロジェクトの最長経路であるクリティカルパスを特定するための必須ツールであり、PMBOKやWBSに基づいて作成されます。また、金額ベースで進捗を測るEVMの工程管理とも連動します。