クリティカルパスの解説(基本情報技術者シラバス用語)

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クリティカルパスとは

クリティカルパスとは、プロジェクト管理において、全体の作業工程の中で「最も時間がかかる、かつ遅れることができない一連の作業経路」のことです。プロジェクトの開始から終了までの依存関係をたどった中で、最長の所要時間を持つ経路を指します。

この経路上の作業が1日でも遅れると、プロジェクト全体の完了日も連動して1日遅れてしまいます。そのため、プロジェクトマネージャーはクリティカルパス上の作業を最優先で監視・管理し、人員の追加や調整を行って遅延を防ぐ必要があります。逆に、クリティカルパス上にない作業には多少の時間のゆとり(バッファ)があります。

具体例

例えば、イベントの準備において、「会場の予約(1日)」「招待状の送付と集計(10日)」「席順の決定(2日)」という順番でしか進められない経路Aと、「チラシのデザイン(3日)」「チラシの印刷(2日)」という経路Bがあるとします。この場合、計13日かかる経路Aがクリティカルパスとなり、ここの作業が遅れるとイベント全体の開催が遅れてしまいます。

もう少し詳しく

クリティカルパスは、アローダイアグラム(PERT図)において、開始から終了までのすべての経路の中で「最も所要日数が長い(時間がかかる)経路」を指します。この経路上にある作業にはスケジュールのゆとり(トータルフロート:総余裕日数)が一切ありません。つまり、最早結合点時刻と最遅結合点時刻が同じになるノードを繋いだ経路になります。そのため、クリティカルパス上の作業が少しでも遅れると、プロジェクト全体の完了日もその分だけ遅延することになります。プロジェクトマネジメントにおいては、クリティカルパスを正確に特定し、そこへ熟練度の高い人員を配置したり、密に進捗監視を行ったりすることが鉄則です。なお、プロジェクトが進行して特定の非クリティカルパスの作業が大幅に遅れると、そのパスが最長経路になり、クリティカルパスの移行が発生することもあります。

試験でのポイント

試験では、ネットワーク図からクリティカルパスを特定させ、最短の開発日数を答えさせる問題が多出します。また、プロジェクト期間を短縮したい場合に、「どの作業を短縮すれば全体の期間を短縮できるか」という問題がよく出題されます。このときの正答は「クリティカルパス上の作業を短縮する」ことです。クリティカルパス上にない(余裕のある)作業をいくら人員追加で短縮しても、全体の完了日は1日も縮まらないため、無駄な投資になってしまうという管理上の鉄則を理解しているかが問われます。

関連する用語

アローダイアグラム(PERT図)を用いて計算され、PMBOKにおけるスケジュール管理の核心部分です。また、作業範囲を定めるスコープ管理や、工数見積り、EVMによる状況分析などとも密接に関わっています。

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