ステークホルダーとは
ステークホルダー(すてーくほるだー)とは、企業の活動や特定のプロジェクトを進めるにあたって、直接的または間接的に影響を受けたり与えたりする「すべての利害関係者」を指す言葉です。プロジェクトを成功させるためには、誰がステークホルダーであるかを正しく把握し、彼らの意見や要望に配慮することが欠かせません。
英語の「stake(利益、賭け金)」と「holder(持っている人)」が語源となっています。自分たちだけで開発を進めるのではなく、周りで応援してくれる人、お金を出す人、結果として迷惑を被る可能性がある人まで、幅広く関係者として捉える考え方です。
具体例
学校に「新しい体育館を建設するプロジェクト」が立ち上がった場合、ステークホルダーには以下のような人々が含まれます。
- 直接的な関係者:実際に利用する「生徒や先生」、工事を行う「建設会社」
- お金や権利に関わる関係者:建設資金を出す「保護者や自治体」
- 間接的な関係者:工事の騒音や大型車の通行で影響を受ける「学校周辺の地域住民」
もう少し詳しく
ステークホルダーは、プロジェクトマネジメント知識体系(PMBOK)においても非常に重視される概念で、プロジェクトの意思決定や活動、あるいはその結果に対して、影響を及ぼしたり、逆に影響を受けたりするすべての個人や組織を指します。具体的には、プロジェクトのスポンサー(出資者)、顧客(ユーザー)、プロジェクトマネージャー、開発メンバーといった直接的な関係者だけでなく、競合企業、パートナー企業、規制官庁、さらにはシステム導入によって業務フローが変わる社内の別部門の社員や、地域社会まで含まれます。ステークホルダーの期待値や関心事はそれぞれ異なるため、プロジェクトマネージャーは早い段階でステークホルダーを特定し、彼らの要望を分析・管理する「ステークホルダーエンゲージメント」を適切に行うことが求められます。プロジェクトの成否は、ステークホルダーの期待値をいかにコントロールできるかにかかっています。
試験でのポイント
試験では、ステークホルダーという言葉が「利害関係者」という意味であることを問う問題が基本となります。対象が「プロジェクトのメンバーや顧客だけでなく、株主、取引先、地域住民など、直接的・間接的に影響を受けるすべての者を含む広範な概念である」という点をしっかりと理解しておきましょう。選択肢の中で「開発者と発注者だけがステークホルダーである」といった限定的な表現がある場合は誤りとなることが多いので注意が必要です。株主、取引先、法的な規制当局、さらには周辺住民まで、利害が生じるすべての組織や個人がステークホルダーに含まれます。
関連する用語
プロジェクトマネジメント、PMBOK、ステークホルダー分析、利害関係者、コーポレートガバナンス