UPSの解説(基本情報技術者シラバス用語)

目次

UPSとは

UPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)とは、落雷や災害などによる突然の停電や電圧低下が発生した際に、接続されているコンピューターや精密機器に対して、内蔵されたバッテリーから一時的に電力を供給し続けるための装置です。

サーバーやPCなどのIT機器は、動作中に突然電源が切れると、保存処理中のデータが破損したり、機器自体が故障したりするリスクがあります。UPSは停電を検知すると瞬時にバッテリー給電に切り替え、数分〜数十分の電力を維持します。この間に、システムを安全にシャットダウン(終了)させるための時間を確保することができます。

具体例

例えば、企業の重要なデータを管理しているデータベースサーバーの電源を、直接コンセントに繋ぐのではなく、UPSを経由して接続します。これにより、近くの電柱に雷が落ちてオフィス全体が数秒間停電(瞬時停電)したとしても、サーバーは停止することなく動き続け、データ消失を防ぐことができます。

もう少し詳しく

UPS(無停電電源装置)は、主に3つの給電方式があり、それぞれ信頼性とコストが異なります。1つ目は、停電時にのみバッテリー給電に切り替えるシンプルで安価な「常時商用給電方式」。2つ目は、入力電圧の変動を抑える電圧調整機能を持った「ラインインタラクティブ方式」。3つ目は、通常時からインバーターを経由して常に高品質で電圧変動のない安定した電気を供給し続ける「常時インバータ給電方式(データセンターや基幹サーバー用)」です。UPSは停電を数分から数十分耐えるための蓄電システムであり、長時間の停電には耐えられません。そのため、非常用発電機が起動するまでの「つなぎ」の時間を稼いだり、自動シャットダウンソフトと連携して、サーバー内のデータ破損が起きないように安全な終了手続き(シャットダウン)を完了させたりするために用いられます。

試験でのポイント

試験では、ファシリティマネジメントにおけるUPSの目的が明確に問われます。「落雷や停電、瞬時電圧低下などの電源障害が発生した際、接続されているコンピュータやサーバーに対して内蔵バッテリーから一時的に給電し、処理中のデータを破損することなく安全にシャットダウンさせるための時間を確保する装置」という機能について理解しておきましょう。また、長時間の停電に対処するには非常用発電機との組み合わせが必要であることや、データの整合性を維持するための自動シャットダウンシステムとの連携についても出題されます。

関連する用語

ITILの物理運用基盤であるファシリティマネジメントに含まれ、システムの可用性を規定するSLA、障害時の復旧に関与するインシデント管理、そして物理的な設備資産の構成情報を記録する構成管理などと結びついています。

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