JISとは
JIS(Japanese Industrial Standards:ジス)とは、日本語で「日本産業規格(にほんさんぎょうきかく)」と呼ばれる、日本の産業製品に関する品質やサイズ、測定方法などを統一した国家規格のことです。国が定めることで、どのメーカーが製品を作っても同じ基準で製造され、消費者が安心して使えるようにしています。JISの基準をクリアした製品には「JISマーク」が表示され、信頼性の高い製品であることの証明になります。産業の発展や取引の単純化、安全性の確保など多岐にわたる目的を持っています。
具体例
JISによって規格化されている身近な例には、以下のようなものがあります。
- 乾電池のサイズ: 「単3形」「単4形」といった乾電池の大きさがJISで細かく決められているため、どこのメーカーの乾電池を買っても、家のリモコンや時計にぴったり収まります。
- 鉛筆の濃さ: 「HB」や「2B」といった芯の硬さと濃さの基準が決められているため、メーカーが違っても同じ書き味を得られます。
- 非常口のマーク: 緑色に人が走っているおなじみのデザインもJISで規格化されており、どこで見かけても一瞬で非常口だと認識できます。
もう少し詳しく
JIS(Japanese Industrial Standards)は、産業標準化法に基づいて日本産業標準調査会(JISC)の審議を経て制定される日本の国家規格です。2019年の法改正により、名称が「日本工業規格」から「日本産業規格」へと変更され、標準化の対象が従来の工業製品だけでなく、データやサービスといったソフト面にも大幅に拡大されました。JISの規格番号は、部門を表すアルファベット(例:Aは土木・建築、Xは情報処理、Zはその他共通など)と4桁または5桁の数字で構成されています。例えば、情報処理部門の規格である「JIS X」シリーズには、文字コード(JISコード)や、情報セキュリティの規格、ウェブアクセシビリティの規格などが含まれています。JISは、国内の取引をスムーズにし、品質を保証するだけでなく、国際規格であるISOやIECの規格と整合性を図るための取り組み(整合化)も行われています。
試験でのポイント
試験では、JISの目的である「国内の産業製品やサービスの標準化・統一」に関する定義や、情報処理部門を指す分類記号「X」についての知識が問われます。「情報処理部門のJIS規格を表す記号はどれか(正解はX)」といった問題や、JISの制定プロセス、2019年の法改正に伴う名称変更(日本工業規格から日本産業規格へ)の背景が出題されます。また、国際規格との関係性において、「JISは国際規格であるISOやIECと調和(整合化)を図るように努めている」という点も重要です。
関連する用語
関連する用語としては、世界的な共通ルールを定める「ISO(国際標準化機構)」、電気・電子分野の国際規格を定める「IEC(国際電気標準会議)」、日本における規格審査を行う「日本産業標準調査会(JISC)」があります。