符号化の解説(基本情報技術者シラバス用語)

目次

符号化とは

符号化(ふごうか)とは、人間が理解できる文字、画像、音声などのデータを、コンピュータが処理・通信しやすいように、特定のルールに基づいて「0」と「1」のデジタル信号(コード)に変換することです。「エンコード」とも呼ばれます。逆に、変換されたデジタルデータを人間が読める元の形式に戻すことを「復号(デコード)」と呼びます。インターネットでメールを送る、動画を見る、音楽を聴くといったすべての操作において、裏側ではデータが常にこの符号化によって電気信号やファイルに形を変えており、現代のデジタル社会を支えるもっとも根幹的な技術です。

具体例

最も身近な例は、キーボードで入力した文字が画面に表示されるまでの仕組みです。

人間がキーボードで「A」と入力します。
↓
コンピュータの内部で、文字「A」が「01000001」という2進数に変換(符号化)されます。
↓
保存や通信が行われた後、再び「A」という形に戻されて画面に表示(復号)されます。

このように、文字ごとに割り当てられた数字のルール(文字コードなど)に従ってデータを変換することが符号化です。

もう少し詳しく

符号化の技術は、文字を2進数に置き換える単純なものから、より高度な目的を持ったものまで多岐にわたります。例えば、通信エラーを検知・訂正するための「誤り制御符号化(パリティチェックやCRCなど)」、データを圧縮して通信量を減らすための「情報源符号化(ハフマン符号やランレングス圧縮など)」、そして第三者に盗み見られないようにする「暗号化(これも広義の符号化の一種です)」などがあります。特に現代のマルチメディアデータ(音声や動画)はそのままのサイズでは膨大すぎるため、MP3やH.264といった高度な圧縮符号化技術が不可欠となっています。これらは人間の視覚や聴覚の特性(気づきにくい部分のデータを省略する)を巧みに利用して、品質を保ちつつデータサイズを極限まで小さくしています。

試験でのポイント

基本情報技術者試験においては、符号化の目的と種類(情報源符号化、通信路符号化など)の違いを問われることがよくあります。特に「エンコード」と「デコード」という用語の意味を正確に理解しておくことは必須です。また、音声のアナログデータをデジタルデータに変換するPCM(パルス符号変調)方式における「標本化(サンプリング)」「量子化」「符号化」の3つのステップの順序と内容は頻出問題です。アナログ波形を一定間隔で区切るのが標本化、その高さを数値化するのが量子化、そして最終的に0と1のデータに変換する作業が符号化であるというプロセスを明確に整理しておきましょう。

関連する用語

アナログデータをデジタルデータに変換する過程で重要な役割を果たすPCM、データサイズの削減に特化したデータ圧縮、エラーを検知して修復する機能を持つ誤り訂正符号などが関連します。

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