ステークホルダーの解説(基本情報技術者シラバス用語)

目次

ステークホルダーとは

ステークホルダーとは、プロジェクトや企業の活動において、直接的または間接的に影響を受けたり影響を与えたりするすべての「利害関係者」のことです。

システム開発プロジェクトにおけるステークホルダーには、お金を出す「顧客(スポンサー)」や「経営層」、システムを実際に操作する「エンドユーザー(利用者)」、開発を担当する「エンジニア」や「プロジェクトマネージャー」、さらには「外部の協力会社」や「取引先」などが含まれます。プロジェクトを成功させるには、これら多様な関係者の要望や意見を整理し、合意を形成しながら進めることが極めて重要になります。

具体例

例えば、学校の「給食予約システム」を新しく開発するプロジェクトを考えます。この場合のステークホルダーは、システムを発注する「教育委員会」、システムを開発する「IT企業」、実際にシステムを利用して予約や支払いを行う「保護者」や「生徒」、給食の数を確認する「給食センターの職員」などになります。

もう少し詳しく

ステークホルダーは、プロジェクトに単に所属しているメンバーだけを指すのではなく、そのプロジェクトの成否によって何らかの影響を被る、あるいは与える可能性のある人物や組織の全員を含みます。ステークホルダー管理において重要なのは、プロジェクトに好意的な関係者(協力的な顧客や開発者)だけでなく、新しいシステムの導入によって既存の仕事の進め方が変わり不満を持つ可能性があるユーザーなど、ネガティブな影響を受けかねない利害関係者への対応です。プロジェクトマネージャーは、各ステークホルダーがプロジェクトに対してどれほどの影響力(パワー)と関心度(インタレスト)を持っているかを分析し、それに基づいた「コミュニケーション計画」を立てて適切に情報を共有し、彼らの関与(エンゲージメント)や満足度を適切に維持することが求められます。

試験でのポイント

試験では、ステークホルダーの定義の範囲がよく問われます。「プロジェクトに資金を提供するスポンサー、経営者、プロジェクトマネージャー、開発メンバー、エンドユーザー、外部のベンダー(協力会社)」などの直接の関係者から、場合によっては「競合企業、規制当局、地域住民」まで広範囲に及ぶことを理解しておきましょう。また、プロジェクトマネジメントにおいて、これらの利害関係者の要求や期待を明確にし、合意を形成していくプロセス(ステークホルダーエンゲージメントの管理)がプロジェクト成功の重要な成否要因である点が強調されます。

関連する用語

プロジェクトのマネジメント標準であるPMBOKの重要知識領域であり、要件の対象範囲を定めるスコープ管理、システムの利用品質を定義するSLA、日常的なサポートを行うサービスデスクなどの関係者調整に深く関連します。

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