RFIの解説(基本情報技術者シラバス用語)

目次

RFIとは

RFI(Request for Information:情報提供依頼書)とは、企業がシステム開発や新しいIT製品の導入を検討し始める初期段階で、システム開発会社(ベンダー)に対して「皆さんの会社にはどのような製品や技術があり、どのような実績があるか、情報を教えてください」と依頼する文書のことです。

自社内にITに関する最新知識や実績データが不足しているときに、どのような解決策(システムや技術)が世の中にあるかを把握するために使われます。RFIで集めた情報を基に実現可能性を検討し、その後のステップである「RFP(提案依頼書)」の作成や、依頼する会社の絞り込みに役立てます。

具体例

例えば、ある市役所が市民向けの「AI自動応答システム(チャットボット)」を導入したいと考えたものの、市役所の担当者がAI技術に詳しくない場合のRFI活用例です。

  • RFIの送付:AI開発実績のあるIT企業数社に対し、「皆さんが提供しているチャットボット製品の機能一覧、導入実績、概算の費用感、導入に必要な期間についての資料を提供してください」という内容のRFIを送る。
  • 情報の収集:届いたパンフレットや事例紹介を読み、「最近のAIはLINEとも連携できるのか」「初期費用はこのくらいかかるのか」といった業界の相場や最新トレンドを把握し、導入計画の土台を作る。

もう少し詳しく

RFIは、システム開発やシステム調達の超初期段階である「システム化計画」や「構想策定」フェーズで作成されます。発注側の企業は、自社の課題(例えば「生産効率を上げたい」「セキュリティを高めたい」など)を解決するための具体的な方法について、必ずしも最新のIT技術動向を熟知しているわけではありません。そこで、複数の専門ベンダーから市場の製品情報や、他社での成功事例、採用可能な技術トレンド、さらには「大まかな費用感(概算見積)」や「工期」についての情報を収集するためにRFIを発行します。

RFIを利用することで、発注側は「どのような技術を使えば課題を解決できるか」「予算規模はどれくらいか」「開発期間はどれくらい見積もるべきか」という現実的なラインを見極めることができます。これにより、無理のないシステム化計画の策定が可能になります。また、ベンダー各社に対して調達プロセスへの参加意思を確認する役割もあり、RFIを通じて製品や実績の絞り込みを行い、次の段階で具体的かつ詳細な提案を求める「RFP(提案依頼書)」を提示する対象(ショートリスト)を決定します。

試験でのポイント

試験では、RFI(情報提供依頼書)とRFP(提案依頼書)の違いおよび実施する順序が頻出の論点です。RFIは「情報収集(初期段階)」のために不特定または候補のベンダーに送るものであり、RFPは「具体的な提案と見積の依頼(中期段階)」のために絞り込んだベンダーに送るものです。必ず「RFI → RFP」の順番で調達手続きが進められる点を覚えておきましょう。

また、RFIを提示する目的として、「自社が知らない最新のIT技術動向を把握する」「実現可能性(フィージビリティ)を確認する」「概算のコストや期間を把握し、予算取りに活かす」といったメリットを問う問題が多いため、それぞれの目的を正しく整理しておきましょう。

関連する用語

RFIに関連する用語としては、次のステップで具体的な提案を依頼する「RFP」や、ベンダーから提出される「提案書」、システム化の構想を練る「システム化計画」があります。また、技術的な実現可能性を評価する「フィージビリティスタディ(実現可能性調査)」も密接に関連する用語です。

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