ヒストグラムとは
ヒストグラムとは、データの散らばり具合(分布)を視覚的に表すためのグラフです。横軸にデータの区間(階級)を区切り、縦軸にそれぞれの区間に含まれるデータの個数(度数)をとって、柱状のグラフ(棒グラフに似た形)で表現します。全体のデータがどの値の範囲に集中しているか、あるいはどのように左右に広がっているかという「データの全体的な特徴や偏り」を一瞬で理解するのに非常に役立ちます。品質管理において、製品の寸法のばらつきが許容範囲内に収まっているかを判定する際などによく使われます。
具体例
例えば、ある中学校の1クラス40人のテストの点数を整理する場合を考えます。
- 0点〜20点の区間:1人
- 21点〜40点の区間:3人
- 41点〜60点の区間:15人
- 61点〜80点の区間:18人
- 81点〜100点の区間:3人
このデータをもとにヒストグラムを描くと、真ん中の「41点〜80点」の区間が山のように高くなり、両端が低いグラフができあがります。これを見ることで、「このテストは平均的な点数を取った生徒が多く、極端に点数が低かったり高かったりする生徒は少ないテストだったんだな」というクラス全体の傾向が視覚的に分かります。
もう少し詳しく
ヒストグラム(Histogram)は、統計や品質管理においてデータの分布状況を把握するための基本ツールです。データの最大値と最小値の範囲をいくつかの等しい区間(階級)に分け、各区間に属するデータの個数(度数)を数えて柱状のグラフにします。ヒストグラムの形状を観察することで、データがどのような性質を持っているかを知ることができます。例えば、左右対称のきれいな山型(正規分布)であれば製造プロセスが安定していると判断できます。山が2つある場合は、異なる2つのグループのデータが混ざっている可能性(例:2台の異なる機械で製造した製品が混在している)が疑われます。また、規格の「上限値・下限値」をグラフ上に書き込むことで、製品が規格内に正しく収まっているか、不良品が発生するリスクがどれくらいあるかを視覚的に評価できます。
試験でのポイント
試験では、ヒストグラムの目的である「データの散らばり(分布)の傾向を視覚的に把握する」という定義を問う問題が出題されます。棒グラフとの違いとして、棒グラフは「項目別の単純な比較(例:支店別の売上)」に用いるのに対し、ヒストグラムは「連続する数値データの分布(例:製品の寸法、テストの点数)」に用いるという点を区別しておく必要があります。また、品質管理において「製品のばらつきが規格内に収まっているかを確認するのに適した図はどれか」という問いに対してヒストグラムを選択できるよう、実務での活用シーンと紐付けて覚えておくことが大切です。
関連する用語
関連する用語としては、2つの変数の関係性を見る「散布図」、時系列でのデータの推移や異常値を検知する「管理図」、データの分類や優先順位付けを行う「パレート図」があります。