IEEEとは
IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:アイトリプルイー)とは、アメリカに本部を置く、世界最大規模の電気・電子・情報工学分野の技術者と研究者の学会組織です。また、この組織が中心となって策定する「コンピュータや通信ネットワーク関連の国際的な標準規格」のことも指します。特に私たちが毎日使っているパソコンやスマートフォンの通信技術において、異なるメーカーの機器同士でも問題なく通信がつながるようにするための重要なルールをたくさん決めています。学術発表だけでなく、こうした標準化活動でITインフラの発展に貢献しています。
具体例
IEEEが策定した最も身近な規格の例には、以下のようなものがあります。
- IEEE 802.11(無線LAN規格): 私たちが普段「Wi-Fi(ワイファイ)」と呼んでいる無線ネットワークの通信ルールです。この規格があるおかげで、海外製のスマホであっても日本製のルーターと問題なく無線で接続できます。
- IEEE 802.3(有線LAN規格): パソコンの後ろに差し込むインターネットの線(イーサネットケーブル)の形や通信規格です。
このように、IEEEは私たちが何気なくインターネットを便利に使えるインフラ部分を支える、国際規格を支える極めて重要な存在です。
もう少し詳しく
IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:米国電気電子学会)は、世界160カ国以上に数十万人以上の会員を持つ、電気・電子・コンピュータ・通信分野で世界最大の専門家組織です。学術雑誌の出版や国際会議の開催などを通じた研究活動を行っていますが、実務上最も重要なのはその「標準化委員会(IEEE-SA)」による規格策定活動です。IEEEが策定する規格は、ネットワーク技術の基本を支えており、特に「IEEE 802委員会」が定めるLAN/WAN関連の規格が有名です。これには、有線LAN(イーサネット)の規格である「IEEE 802.3」、無線LAN(Wi-Fi)の規格である「IEEE 802.11」、BluetoothなどのPAN規格である「IEEE 802.15」などがあります。異なるメーカーの機器でもシームレスに相互接続できるのは、これらの規格が厳格に定義され、世界的に遵守されているためです。
試験でのポイント
試験では、IEEEが策定した代表的な通信規格の番号と、その具体的な用途との対応関係を問う問題が頻出します。特に、有線LANの「IEEE 802.3」と、無線LAN(Wi-Fi)の「IEEE 802.11」の2つは最重要暗記項目です。「無線LANの標準規格としてIEEEが策定したものはどれか」という問題で「IEEE 802.11」を正しく選べるようにしておきましょう。また、IEEEは米国に本部を置く学会組織でありながら、その規格は世界的なデファクトスタンダード(事実上の業界標準)および国際規格として機能している点もポイントです。
関連する用語
関連する用語としては、有線LANの接続規格である「イーサネット(IEEE 802.3)」、無線通信技術である「Wi-Fi(IEEE 802.11)」、インターネット関連の技術標準(RFC)を策定する「IETF(Internet Engineering Task Force)」があります。