回帰分析の解説(基本情報技術者シラバス用語)

回帰分析の解説(基本情報技術者シラバス用語)
目次

回帰分析とは

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回帰分析(かいきぶんせき)とは、過去に集まった複数のデータの関連性を分析し、ある数値(原因)が変化したときに、別の数値(結果)がどう変化するかを予測するための数式(予測式)を作り出す統計手法です。原因となるデータを「説明変数」、予測したい結果のデータを「目的変数」と呼びます。例えば、「これまでの広告費」と「売上高」のデータを回帰分析にかけることで、「広告費を1万円増やすと、売上は何万円増えるか」という予測線を引くことができます。売上の将来予測や、最適な価格設定、機械学習(AI)の最も基本的な予測アルゴリズムとして非常に幅広く活用されています。

具体例

オフィスのエアコン使用量と外気温のデータから、電気代を予測する例を考えます。

過去のデータから、以下のような直線の方程式(回帰式)を求めます。
【 予測電気代(円) = 3,000 × 外気温(度) + 10,000 】

この式があれば、明日の予想最高気温が「35度」のとき,
3,000 × 35 + 10,000 = 115,000円
と、おおよその電気代を予測することができます。

このように、原因と結果の関係を数式でモデル化し、未来の数値を具体的に見通すために回帰分析が使われます。

もう少し詳しく

原因となる変数が1つの場合を「単回帰分析」、複数の変数を組み合わせて予測する場合を「重回帰分析」と呼びます。回帰分析において回帰直線(予測式)を決定する際、一般的に「最小二乗法」という数学的アルゴリズムが用いられます。これは、実際のデータポイントと、予測するための直線との間にあるズレ(誤差)を2乗して足し合わせた合計が最も小さくなるように、直線の傾きと切片を算出する手法です。作成されたモデルが実際のデータにどれくらい当てはまっているか(予測精度)は、「決定係数(R^2)」という指標で評価され、この値が1に近いほど予測モデルとして優秀だと判断されます。現代のAI開発において、ディープラーニングを含む「教師あり学習」アルゴリズムの多くは、根本的にはこの回帰分析の拡張や応用であり、データサイエンスにおける最も重要な基礎知識の一つと言えます。

試験でのポイント

「複数の変数間の関係から予測式を求め、結果を予測する手法はどれか」という用途を問う知識問題がよく出題されます。他の分析手法(主成分分析、クラスター分析など)の定義と混同しないように区別しておくことが重要です。また、「原因となる変数を説明変数、結果となる変数を目的変数と呼ぶ」ことや、散布図の上に直線を引いてデータの傾向を示す線が「回帰直線」であることなど、専門用語の意味を正確に覚えておく必要があります。少し難しい応用問題として、最小二乗法の概念に関する簡単な記述が含まれることもあります。

関連する用語

最小二乗法、重回帰分析、機械学習

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