KPIの解説(基本情報技術者シラバス用語)

目次

KPIとは

KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)とは、企業やチームが目標を達成するプロセス(途中経過)において、その進捗状況を測定・評価するための「具体的な数値目標」のことです。いわば、目的地に向かうための「中間チェックポイント」や「スピードメーター」の役割を果たします。

最終的な目標(例えば「売上を増やす」など)は達成までに時間がかかり、どう行動すべきかが曖昧になりがちです。そこで、目標に至るまでの行動を細かく分解し、「今日は何をどれだけやればいいか」を誰の目にも明らかな「数値」として設定したものがKPIです。KPIを定期的に測定することで、計画通りに進んでいるかをチェックできます。

具体例

例えば、営業部門が「今期の売上1億円(KGI:重要目標達成指標)」を目標にした場合のKPIの具体例です。

  • 売上1億円を達成するために、「今月は新規の契約数を20件にする」という中間目標を決めます。
  • 契約20件を取るためには、「商談の数を100件行う必要がある」と予測し、商談数100件をKPIに設定します。
  • さらにその前段階として、「新規顧客へ500件の電話アプローチを行う」こともKPIとして設定します。チームメンバーは「今週は電話を何件かけたか」「商談を何件できたか」という数値を追うことで、売上1億円に向けた日々の活動を自己管理できます。

もう少し詳しく

KPIを設定する際は、目標の定義を明確にし、実行可能性を高めるために「SMARTの法則」がよく用いられます。これは以下の5つの観点の頭文字です。

  • S(Specific:明確な):誰が読んでも理解できる具体的な内容か。
  • M(Measurable:測定可能な):数値で定量的に測定・確認ができるか。
  • A(Achievable:達成可能な):非現実的な目標ではなく、努力すれば達成できるか。
  • R(Relevant:関連した):会社の最終目標(KGI)や部門のミッションと関連しているか。
  • T(Time-bound:期限のある):いつまでに達成するか、期限が明確に定められているか。

KPIを正しく機能させるには、PDCAサイクルの中で定期的にその値を「モニタリング(追跡)」し、目標から遅れが生じている場合は、行動の改善や目標の微調整を行う仕組み(マネジメントサイクル)が必要です。また、最終目標である「KGI」が最終的な「結果」を表す指標であるのに対し、KPIはその結果を出すための日々の「行動」や「プロセス」を評価する指標(先行指標)としての意味を持ちます。

試験でのポイント

試験では、最終目標である「KGI」と、中間指標である「KPI」、および成功要因である「CSF」の違いが繰り返し問われます。「KGI」はプロジェクトや企業の最終成果(売上高、利益、契約数など)、「KPI」はKGIを達成するための業務プロセスの達成度合いを測る定量的指標(商談件数、訪問件数、歩留まり率など)です。

「最終目標を達成するために必要な業務プロセスの進捗を管理するための評価指標はどれか」という問いに対して、KPIを正しく選択できるようにしておきましょう。また、バランススコアカード(BSC)の4つの視点において、各視点ごとに設定される目標数値のほとんどがこのKPIにあたるという関連知識も試験のポイントです。

関連する用語

KPIに関連する用語としては、最終的な到達目標である「KGI」や、目標達成に必要不可欠な要因である「CSF」、目標設定のフレームワークである「SMARTの法則」が挙げられます。また、複数の評価指標を総合的に管理するための手法である「バランススコアカード(BSC)」とも連動しています。

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